原子力平和利用国際会議

原子力平和利用国際会議は1955年8月8日から20日までジュネーブで、原子物理学者を含めた72カ国代表を集めて開かれ、原子カの平和利用の方法を検討した会議です。この会議の性格と内容は本会議開催のもととなった国連第9回総会の7力国共同決議案によれば、国際的協力のもとに原子力の平和的利用の方法を検討し、特に原子力発電の開発その他、生物学、医学、放射線保護対策および原子力に関する基礎科学についての、より効果的な国際協力の分野を討議すると限定されています。第2回は、58年9月1日から13日までジュネーブで、日本など55カ国と、9の国連特別機開が参加して開かれました。
原子力視察規則は国際原子力機関が制定した、原子力平和利用査察に関する保障措置の細則で、プルトニウム査察で発生量の少なくなった場合に査察を打切る原則を認め、一施設ごとに、査察を行わない限界量を定めた点に特色があります。1961年に決定されたもので、当初は熱出力10キロワット以下の原子炉だけを対象としましたが、63年には10万キロワット以上のものに拡大し、さらに65年には商業用大型発電炉まで含むよう改正しました。

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